めぐり逢いそしてめぐり会い

西沢が、地域の風景、遊び、近況をお伝えします


私は、40年以上建物に心を打ち込んできました。
家庭を顧みず、家族そろっての食事や夫婦二人の時間は、今まで病気をするまで全くと言っていいほど無い生活だったと言えるかもしれません。
それだけ設計や家づくりが楽しく、また集中力が必要なものでもありました。

 よく思うのが、私たちは常に、建て主さんの立場になり、工事を進めるべきだということです。
そして、いわゆる設計(デザイン)変更と言われることも、建て主さん本位の家づくりには大切なことだと感じています。

家づくりやリフォームでは、建て主さんには様々なことを決めて頂かなくてはなりません。
外観のデザイン、扉の色、建具の色・・・しかし、最初はイメージが分からないと思います。
小さな見本を見ただけでは、どれが良いか分かりません。
ほぼ何もない状態で選べといわれても、それは困るというものでしょう。

しかし、建物がある程度出来てくると、イメージが沸き易くなります。
一級建築士でも二級建築士でもない建て主さんに、30枚前後の図面を渡すより、上棟式後工事を進めながら、建て主さんと打ち合わせをしながら施工すること。
そうすることで、建て主さんは建物があるので状況がよく分かり、納得でき、その上で工事が進むので、完成時の満足感も高くなります。

 例えば、古民家再生というと、柱や梁だけではなく床も黒いとのイメージが強いようです。
床を黒くすることを希望される方が多くいらっしゃいます。
しかし、建物によっては床が黒いと、全体が暗くなってしまうことがあります。
私たちは今までの経験で、建て主さんの希望ではなくても、黒くしない無垢材そのままの色のご提案をすることがあります。
当然、設計の段階では納得頂けない場合が多いですが、ほぼ完成した部屋を見て頂くと、無垢そのままの色への変更に納得して頂けます。

設計変更は、大工や職人にも、最初決まっていた事と違う作業をしてもらうことになります。
また、建て主さんの当初の希望の通りにはならない場合もあります。
そのため、建て主さんとの信頼が必要であり、さらに職人との信頼も大切になってきます。

建て主さんとの信頼関係を築くためには、入念な話し合いをすることが必要だと思っています。
建て主さんの中には、自分が一度決めたことを後で変更するのは申し訳ない。と思われる方もおられます。
しかし、後になってやっぱりこうした方がよかったと後悔するより、変えたい時には遠慮なく伝え、本当に満足する住まいが出来るほうが良いのではないでしょうか。
私たちも、満面の笑みで暮らして頂ける方がずっと嬉しいものです。

 そして、全てを建て主さんに選ばせる事は、施工会社の責任逃れだということです。
私たちは、良い提案をしなければいけません。良い提案をするには経験も必要ですが。
ですので、設計変更は建て主さんだけの責任ではありませんので、変更したい時には何の気兼ねもなく伝えることが大切ですし、変更を伝え易い会社と楽しく家づくりをなさって下さい。

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