70才後を見据えた住まい

私は今、子供が独立し、みんな家を出て、夫婦二人だけの生活をしています。
そして70才を過ぎて、自宅の「かたり室」での、近所の集まりをしています。

「かたり室」はもともと、無垢の床を貼った一室でした。
夫婦二人だけの生活になったため、部屋が余り無駄なスペースとなり、掃除も大変。
そのため床を無くして土間にし、土足のまま気軽に上がることが出来る空間にしました。

そこにテーブルを置き、友人知人が家庭の味の漬物やつまみ、お酒やドリンクを持ち寄り、みんなでワイワイ語りあいます。

人口が減ってきている昨今、設計について考え直すことが必要と感じています。
将来子供が自立することを考えたら、大きい家はいらない。しかし子供がいるうちは、それなりの部屋数が必要。

また、年を取って出かける場所がなくなっというご年配の人。
定年後仕事をやめたら、家から出ることが少なくなり、人との交流が減ったという話も聞きます。

一つの考えが、家の一部屋ないし二部屋を土間にする「かたり室」です。

一人暮らしの老人、子供たちが自立して夫婦二人だけの生活の人
他者と語り合いをするということは、良い影響になっていると思います。
「かたり室」は、私にとっても貴重な時間となり、楽しんでいますし、
年を重ねても夢やロマンを語り合う空間の大切さを感じています。

仮にまだ数十年先であっても、退職後やお子さんの独立後のことを考え、その時に友人や近所の人や、趣味の仲間が遊びに来てくれ、土足で気軽に上り込めるような「かたり室」等を想像して、住まいの設計が出来たら、
一生の家が出来るような気がします。

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