平成23年度上田市都市景観賞 受賞住宅です。
築98年。大正初期に建てられ、長く住み継がれてきた思い出いっぱいの住まい。
そんな建物を古民家再生リフォームしました。
当時からの雰囲気を大切にし、さらに現代の生活スタイルにも合わせた改修工事となりました。
内壁には場所によって、無添加漆喰、珪藻土、透湿クロスを使用しています。
外観
建てられた当時の雰囲気を残した外観。
玄関の雨どいは、銅製の鎖といとなっています。
きれいになった外観をご覧になり、シャキっとした感じがするなぁとお施主様も喜んでおられました。
1階-リビング・キッチン・和室
建具を全開放すれば、奥のキッチンダイニングと一体となるリビングは、風が通り抜け、夏でも涼しく快適な場所となりました。
お施主様はリビングにはソファーを置く予定でおられましたが、かつ掘りごたつも欲しいとの事で、ダイニングが掘りゴタツになりました。
床には木曽ヒノキの無垢を使っています。
奥座敷となる和室は、外の風景も絶妙に計算され、座った時に一番よい景色になるよう設計されています。
和室の一部屋は網代天井とし、元々あった帯戸(帯のような桟のある戸)は再利用しました。
2階
2階はまったく使用しておらず、お施主様も数十年ぶりに上がったのこと。
とても太くて良い梁や桁を、存分に生かした大空間となりました。
補強のために柱を何本か足し、元々の梁や柱を磨いてそのまま使用しています。
床にはカバの無垢材を使いました。
今後の生活スタイルに合わせて、部屋割りをお考えになるとの事です。